ヒブワクチンと小児用肺炎球菌は無罪放免


厚生労働省は24日、他のワクチンと同時接種後の死亡報告が相次ぎ、3月上旬から一時見合わせていた小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンについて、4月から接種を再開する方針を決めた。心疾患など重い持病がある乳幼児については単独接種も検討し、同時接種が必要な場合には医師の判断で実施するとした。

 24日の専門家検討会で、追加報告された2例を含む計7例の死亡例を検証。このうち6例で解剖が行われ、死因は感染症乳幼児突然死症候群などの可能性が高いと報告された。いずれも接種と死亡との明確な因果関係は認められず、ワクチンの安全性に特段の問題はないと判断した。

 米国など海外の使用実績でも、10万人に0.1〜1人の割合で接種後の死亡報告があるが、死因は感染症などが大半を占め、国内の死亡割合と大きな違いはなかった。

 ヒブワクチンについては、一部製品で異物の混入が見つかり、製薬会社が一部を自主回収したが、調査の結果、針と注射筒を接着する際に誤って合成樹脂が混入したもので死亡との関連はないとした。

2月末の週末に突然湧き上がった小児ワクチン騒動が、ちょうど1ヵ月後に一応の決着がでました。7例の死亡例は、いずれも小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチン接種に関連性はないということです。まぁ予想はしてたけれど、恐らくは子どもを突然亡くすという痛ましい状況にある親御さんの思い出しバイアスなのかもしれません。