3.11以降 買わなくなったもの


 「あの日、あの時、何をしていましたか」。

 東日本大震災が発生した3月11日午後2時46分、その瞬間のことを日本にいる人たちはこれからも長く、何気ない普段の会話の中で交わすに違いない。実際、震災から1カ月が経過しても「あの時、どうしていましたか」と何人もの取材先に聞いている筆者がいる。読者の皆さんもそうだと思います。

■POS情報サービスで検証

 ではあの日以降、「『何を買ったか』覚えていますか」。おそらくカップ麺、水、紙おむつ、ティッシュペーパー、生理用品などを思い出すに違いない。スーパーやコンビニエンスストアで空っぽになった陳列棚を見れば明らかだ。被災地でない地域でもそうなったのは、被災地に物資を送ったり、生活防衛で万が一に備えて買いだめに走ったりしたからだ。

 ではあの日以降、「『何を買わなくなったか』覚えていますか」と聞いたら、おそらく「そんなこと覚えていない。だって、そもそも買っていないから」と答えるだろう。その通りだと思う。そこでスーパーの販売実績から買わなくなった商品、買った商品は何だったのかを日本経済新聞社のPOS情報サービス「POS Vision」で調べることにした。比較するのは、震災翌日の3月12日から25日までの14日間の販売実績とちょうど1年前の同時期。首都圏のスーパー約90店のデータだ。

日経新聞有料版の記事なので、ここまでで引用は控えますが、非常に面白いデータでした。化粧品(男女向け問わず)が大幅に減少しているのは、きっと自粛の一環なんでしょう。筆記用具も売り上げダウンなのは、通常だと新学期準備の時期なのに、今年は準備するどころじゃないってところでしょうね。
逆に売り上げが上がったものは、粘着テープ、消臭除菌スプレー、紙おむつってのは納得です。あとご飯の友系(ふりかけ、だしの素など)も・・・ でも、「マヨネーズ・同タイプ調味料」が売り上げ増なのは、どうしてだ?!