頑張れ蒼国来


昇り竜だった蒼国来が落ち目の春日錦に、なぜ八百長をしてまで「負けて」もらわなければならなかったのか、当時の状況や両者の力量を知っていれば、もともと春日錦の話が真実とはとても思えないケースだった。(中略)
クロと認定する材料もないまま蒼国来を解雇した協会の杜撰な調査は、東京地裁での地位保全の仮処分の審尋でも次々明らかになっている。なんと「蒼国来はカネで春日錦から星を買った」というのだが、いまだにそのカネの出どころばかりか、存在そのものが確認されていないのだ。「そもそも、そんなおカネが存在しないのだから、探しようがないですよ」と、蒼国来は言う。
名古屋場所の開催がほぼ正式決定されたのはファンとして嬉しいです。しかし、その影で切り捨てられた力士達のことは忘れられません。特に蒼国来関は、成長著しい若手ホープだったのに…調査委員会といえば、春日錦と同部屋の関取に「取組はあったのか」と質問しちゃうくらい相撲のことをご存知ないので、きっと裁判の過程でボロボロと不都合が出てくるんでしょう。それでも、一度ケチをつけさせられた力士が土俵に戻るのは極めて難しいでしょう。だから、なおさら頑張れ、蒼国来。