2人目の取り消し


 東京大学は9日、学位論文などで他の研究者の論文を盗用していたとして社会科学研究所の安藤理(さとる)助教(33)の博士学位を取り消すと発表した。(中略)

 同大によると、安藤助教は2009年7月の博士学位論文で、福祉国家を巡る記述について他の研究者の文献から評価などをそのまま盗用していたケースが14か所見つかったという。また、今年3月に発表した2本の論文でも無断引用などが見つかり、約5割が盗用だったと判断した。

 安藤助教の論文で不正があったとする指摘が寄せられ、同大は今年5月から調査を行っていた。学位論文を元にした安藤助教の著書でも盗用が見つかり、同大は出版社に出版の差し止めを要請した。

33歳で東大助教、著書まで出したエリート街道だったはずなのに、どうして盗作なんてしちゃったんでしょうか。こうやって全国紙に名前が載ったちゃったら、もう誤魔化せないだろうし…他人事ながらこれからの人生がどうなっちゃうのか心配してしまいます。
論文の不正は基本的に性善説にもとづいているので、超一流雑誌Natureなどでも時々あります。しかし学位審査となると、審査側にもチェックの責任が生じるようになるのかもしれません。しかし審査官の先生方?の負担が膨大になるだろうし、実質不可能に近いでしょうね。東大がどのような再発防止案を出すのか、興味あり。