無力を感じて渡米


 日本発の画期的な医薬品作りを目指す内閣官房医療イノベーション推進室長の中村祐輔・東京大学医科学研究所教授(59)が、室長を辞任して来年4月から米シカゴ大学に移籍することが12日わかった。

 中村教授は今後、米国を拠点に、がん新薬などの実用化を目指すという。国の旗振り役が国内での研究開発に見切りをつけた格好で、波紋を呼びそうだ。(中略)

 中村教授は、ゲノム(全遺伝情報)研究の第一人者で、国際ヒトゲノム計画でも中心的な役割を果たした。中村教授は「国の制度や仕組みを変えようと頑張ったが、各省庁の調整機能さえ果たせず、無力を感じた。日本で研究した新薬を日本の人たちに最初に届けるのが夢だったのだが。せめて米国で新薬を実現したい」と話している。

えええええ〜!ちょっ、中村先生、いままで何百億、何千億と研究費を集めておいて、渡米しちゃうんですか?! たしかに研究環境からいうと、日本の東大よりアメリカのシカゴ大の方が比較できないほど魅力的でしょうけど…そうかぁ…(遠い目)これで日本の若き研究者が日本に留まる気力は激減しそう。