(元本割れ)確定拠出年金


 運用成績次第で受給額が変わる確定拠出年金(日本版401k)の加入者のうち、今年9月末時点で元本割れに陥っている人の割合が約6割にのぼることが分かった。半年前の約4割から急拡大し、半期ベースではリーマン・ショックの影響が残る2009年3月末以来、2年半ぶりの高水準。世界的な株安が響き、加入者が自ら運用責任を負う同年金でも運用難が深刻化している。

 格付投資情報センター(R&I)が野村証券など確定拠出年金の運営管理を手掛ける金融機関3社の協力を得て、加入期間半年以上の加入者の運用実態を調べた。対象者は3社合計で約140万人と、国内の加入者数全体の3割強にあたる。

 加入以来の通算利回り(年率換算)がマイナスで元本割れの人は全体の57.8%。3月末より19.4ポイント上昇した。この間に日経平均株価は11%下げ、株式を組み入れた投資信託などの運用が悪化した。プラスの利回りを確保しても1%に満たない人は40.7%に上り、ほとんどの加入者が低い運用成績にとどまる。

確定拠出年金(401K)を半年以上運用している約140万人のうち、元本割れの人が57.8%、プラス利回り<1%の人が40.7%だそうです。合わせると98.5%、つまり1%以上の利回りを確保できてる人は21,000人しかいません。年金制度があてにならないから確定拠出年金にしてるんじゃないのか・・・?もはや詐欺話みたいな話しになってきています。
実際のところ、私の会社も401Kをスタートさせ、事前の説明会で同じような疑問を抱きました。「目安として5%以上の利回りで運用するのが目標です」と言っていた証券会社の担当者さん、御社のプランのうち7/8は利回り3%以下ですよ?とツッコミたかったけれど、大人力を発揮して口は開きませんでした。唯一5%越えのプランがインド・中国株オープンでしたからねぇ、まさか自分の年金の元手をソコに入れるわけにはいきません。元本確保プランはカスみたいな利回りだし、まともに運用しようにも今は高リスク低利回りしかないという、行くも地獄・留まるも地獄の状態になっています。誰だよ、401Kなんて導入したのは。