父親の年齢と突然変異の関係

An Icelandic company found the number of genetic mutations in children was directly related to the age of their father when they were conceived...
The reason that men rather than women drive the mutation rate is that women are born with all their eggs whereas men produce new sperm throughout their adult life. It is during sperm production that genetic errors creep in, especially as men get older.

オリジナル論文→Rate of de novo mutations and the importance of father’s age to disease risk. Kong A., et al. Nature. 488, 471–475 (23 August 2012)
アイスランドのdeCode社のNatute論文です。Icelandの両親・子の３者ゲノム解析 (Trio study)を78家族分解析し、、受精時の父親の年齢と、子どものゲノムに受け継がれた新規突然変異（de novo SNP）の数に相関があるということが判明しました。子どもに見られる新規突然変異の97%は、父親から受け継がれているとか…その理由を引用しましたが、卵子は母親が産まれた時にはほぼできあがってるのに対して、精子は父親が成人してから常に生成され続けるから、とあります。生成＝細胞分裂＝突然変異の確率が高まる、ということですかね。
論文のアブストラクトにはSNPと特定の疾患の関係は書かれてなさそうですが、BBCの記事には、統合失調症や自閉症のような精神疾患と父親の年齢が関連してる、と書いてありますね。今までは母親の年齢が注目されていましたが、これからは父親の年齢に注目した研究が進みそうです。