素直に感動


NHKの取材に応じた、スウェーデンストックホルムにあるノーベル賞の選考委員会のハンソン事務局長は、「山中さんがiPS細胞について発表してからすぐに、世界中から山中さんをノーベル賞に推す推薦状が届き始め、私たちとしても、山中さんが世界中の研究者から有力候補として見なされていることを理解した」と述べ、世界中の研究者からの推薦状が後押しとなり、異例の早さで受賞につながったことを明らかにしました。
さらにハンソン事務局長は、「iPS細胞が医療の分野で新たな機会を作り出そうとしている」と指摘し、iPS細胞の技術が臨床で応用されて、患者の命を救うことに貢献するよう、ノーベル賞選考委員会として、今後の山中さんの研究に大きな期待を示しました。
世界中の研究者から、ノーベル財団に推薦状が届く…読んでて胸が熱くなりました。研究の世界はpeer reviewが基本ですから、優れた研究をいち早く見抜けるのも同業者なのは分かります。でもそこで手柄の奪い合いや足の引っ張り合いをするのではなく、ノーベル財団に推薦状を送るとは。なんて素晴らしい。研究内容もよく知らない政治家に持ち上げられるよりも、各国のメディアにチヤホヤされるよりも、何よりの勲章です。改めて、授賞おめでとうございます。