フェルマーの最終定理を思い出した

この元警備員のトラットマンさんが数学の天才であることはいうまでもないが、ここまで優秀な数学者でさえ、警備員の仕事しか見つからなかったというイスラエルという国の就職環境とは一体、どういうものなのだろうか?
 幸いにして、トラットマンさんは最近になり、大学の教員として採用されたが、まだ、学会の事情には疎かったらしく、この道色分け問題を証明した世紀の論文に関してもイスラエルのローカルな学術専門誌「Israel Journal of Mathematics」にその他、大勢の論文の一つとしてひっそりと掲載(しかも枚数はたったの9ページ)。そのため、世界の数学界がこの論文に気づくのに時間がかかったという曰く付きのものともなる。
 同僚はちゃんとした学術専門誌に投稿することを薦めたとしているが、トラットマンさんはちゃんとした学術専門誌への投稿の方法さえも判らなかったという。そういうところだけは元警備員然としている。

フェルマーもアマチュア数学者で、本業は裁判官か何かでしたっけ。元警備員の天才数学者ってのは新しい萌え属性かも。特に「ちゃんとした学術専門誌への投稿の方法」が判らないってのがいい。
しかし世の中どこに天才が潜んでるかわからんもんだ。

Fukui-san Game ???

全米でも高い人気を獲得した「SASUKE」。米国の大学生の間で司会の福井謙二アナウンサーに関する飲み会ゲーム「Fukui-san Game」を流行させ、米国版も製作された「料理の鉄人」同様、今後も大きな人気を獲得していきそうなのだ。今度は、参加者の中で絶大な人気を誇る山田勝己さんの「Yamada-san Game」が流行したりして。

Fukui-san Game? 聞いたことすらないが・・・と思ってググってみると1件だけそれらしきものがヒットしました。URLから察するに、アメリカで料理の鉄人を放映してるFood Networkチャンネルが企画した飲み会遊びっぽい

At the beginning of play, choose a “Chairman.” It doesn't matter how you do it, but the Chairman’s role is a very important one. He decides when the subjective drinks are warranted, and also has the power to “make up” a drink: should the Chariman feel that something deserves a drink (like if something incredibly stupid happens), he can direct everyone to drink for it.

料理の鉄人を見ながらパーティし、特定の事柄が出たら酒を飲めるゲームのルールです。普通は1杯なんだけど珍しいことだと2〜4杯にレートが跳ね上がります。例えば「加賀さんの台詞が字幕じゃなくて英語吹き替え」だと4杯、「挑戦者が女性」「鉄人が最初から決まってたら」3杯など。いや〜これは大学生にピッタリだわ。
実際、このシートのURLで再度ググるNews For You: Iron Chef: I can't stop watchingというブログが出てきますし、どうやら Fukui-san Game は実在するらしい。疑って申し訳ないです。
そしてムシャクシャしてたのにルールシートを適当に訳してみる。全く後悔はしないはず。しかし細部をだいぶ忘れてるので変なところがポツポツあります。

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判決 餓死寸前

判決によると、石井被告は同センター保護課主査として生活保護費の支給業務にあたっていた03年4月〜06年12月、担当していた女性が就職で収入を得ることになったため、生活保護費の支給打ち切りを女性に通告する一方で、支給廃止手続きをせずに支給が続いているように装うなどして、33回で計約470万円をだまし取った。
 福岡市は今年2月、石井被告が02年7月〜07年2月に同様の手口で保護費3119万円を詐取したとして、全額の返済を求める訴訟を同地裁に起こす方針を示している。

石井被告には詐欺罪で3年6ヶ月の実刑判決が下ってますが、今まで生活保護の申請を断られて餓死した人たちの写真を飾った部屋で餓死寸前まで禁固刑にしたほうがいい。マジで。
それにしても福岡市が返済請求の訴えを起こすつもりらしいですが、こんな詐欺を5年も見抜けなかった監視不備の責任はどう考えてるんでしょうか。自分が福岡市民だったら怒り心頭だ。

世界のGoogleさんはほぼツンデレのまま

 トップページのレイアウトや構成を変更しているのはほぼ、日中韓だけということになる。この3カ国に共通するのはGoogleの検索シェアがトップではないということだ。米comScoreの2007年9月の発表によると、2007年7月の日本でのGoogleの検索シェアは35.0%で、Yahoo! JAPANは47.4%。Googleは急追しているものの、まだ開きがある。そして中国は百度、韓国はNAVERがそれぞれ6〜7割のシェアを取っていて、Googleは中国で20%程度、韓国では5%以下と大きく低迷している。いずれの国も2バイト言語を使っていることもシェアに関係しているのかもしれない。トップページのリニューアルはシェアの拡大が狙いなのは間違いないだろう。

Googleさんがツンデレやめたの続報です。世界各国のGoogleトップページは、ほとんどが本国(USA)と同じレイアウトのままだそうです。ただしGoogle検索シェアが低い日中韓ではリニューアルし、シェア拡大を図っているとのこと。iGoogleを使ってるからトップページなんて見る機会ほとんどないけど、でもやっぱり元のシンプルな方がいいと思ってしまう。

痛み伝達システムを解明

岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森山芳則教授(生化学)と大学院生の澤田啓介さん(29)らのグループは、てんかん発作や高血圧などの血管収縮、強い痛みなどにかかわる神経伝達物質ヌクレオチドを取り込むたんぱく質を見つけた。
 このたんぱく質を人工的につくり、ヌクレオチドの一種であるアデノシン三リン酸(ATP)が取り込まれることを確認した。このたんぱく質を働かなくしたネズミの細胞では、ATPをため込んだり放出したりできなくなり、激しい痛みの情報が伝わらなくなっている可能性があるという。

オリジナル論文はPNASサイトで見つけられなかったのでパス。強い痛みに関連する伝達物質がATPとは驚きです。「小胞型ヌクレオチドトランスポーター(VNUT)」と名づけられたタンパク質が、神経の末端にあるシナプス小胞にATPを蓄えたり放出したりしてるそうです。これは根本的な痛み止めの創薬ターゲットになりえますし、抗てんかん剤にも利用できそうです。すばらしい。